思い込みで痛みが消えちゃう!?プラシーボ効果とは?

育児ストレス悩み相談室の若狭春奈です。(プロフィールはこちら

プラシーボ効果をご存知ですか?
これは有名だから聞いたことある人も多いと思います。
簡単に言うと「思い込みの効果」です。

ビタミン剤も薬のように効いちゃうプラシーボ効果

頭が痛いという人に
「これは頭痛に効く薬ですよ」と言って
ただのビタミン剤を飲ませてみると
「薬を飲んだから頭痛が治る!」と思い込んでいれば
本当に頭痛が治まってしまう。
まさに病は気から。といったところ。

このプラシーボ効果は
体験したことのある人も多いのではないでしょうか?
私はすごく単純なので食べすぎたときに胃薬を飲むと
飲んだだけでスッキリしてしまいますし、
除菌スプレーをしただけで
めっちゃきれいになった気がしてしまう(笑)

子育てのプラシーボ効果

子育てにはこのプラシーボ効果が働く場面がよくある。
私も実際に行ったことがありますが
「○○が痛い・・・」と訴える子どもがいたとします。
実はその訴えが甘えたい気持ちからきている場合
「じゃあお薬塗ろうね」と言って
手の甲などに保湿剤を少し塗ってあげると
元気になる・・・という場面。

ただ、本当にケガや病気がないかどうかは
きちんと視診してからじゃないとダメよ。

”手当て”という言葉は本当に字の通りで
手を当ててあげることで癒しの効果があるんですよ。
甘えたい、構って欲しい、自分だけを見て欲しい。
そんな気持ちに対して
「本当は痛くないくせに」なんて突き放さないで
気持ちを受け止めてあげることで元気になる。
ケガや病気がなくても痛いんです。その子にとっては。

この場合はプラシーボ効果が働いただけじゃなく
ちゃんと向き合ってくれたという満足感から
痛みが消えたとも言えますね。

プラシーボ効果が働くその他の場面

他にもプラシーボ効果が発揮される場面としては
ノンアルコール飲料も「アルコールが入ってる」
と思い込んで飲むことで
酔っぱらったようにご機嫌になる人もいます。

成分が同じ市販薬と病院の処方箋では
病院の処方箋の方が良く効くような気がしてしまいます。
実際病院で処方される整腸剤は
市販の乳酸菌飲料と同じだと病院で言われたことがあります。

思い込みの効果はできればプラスに働かせて
自信につなげていけるようになるといいですね。

 

子育てによくあるダブルバインドという危険なコミュニケーション。子どもを混乱させないためにできることとは?

育児ストレス悩み相談室の若狭春奈です。(プロフィールはこちら)

みなさんはダブルバインドと言う言葉をご存知でしょうか?
日本語で言うと二重拘束という意味です。
二つの矛盾したメッセージを受け取った人が
その矛盾点を指摘できずにどちらも実行しようと
がんじがらめになってしまう状態のことです。

はい、ちょっと何言ってるかわかんないですよね(笑)

子育てによくあるダブルバインド

例えばあなたは小学生です。
あなたのお母さんはあなたに
「ちゃんと勉強しなさい」と言います。
そうですね、勉強はしなければなりません。納得。
さらに「子どもなんだから外でたくさん遊びなさい」とも言います。
そうですね、子どもらしくハツラツと遊んだ方がいい。納得。

でも”勉強すること”と”外で遊ぶこと”は同時にはできない。
結局どっちが大事なの?
どっちもやらなきゃいけないの?どうしたらいいの?
こうなってしまうと身動きが取れません。
しかも自由な選択も出来ません。

これがダブルバインドです。

でもこれ、あるあるだとは思いませんか?
私も子どもの頃母に言われましたよ、両方とも。
私は家の中でお絵描きするのが好きでしたから。
なので両方とも無視しました(笑)

無視ができれば特に問題はないですが
こういう拘束は子どもの思考を停止させてしまいます。
ダブルバインドは受けたほうが
ストレスを感じるコミュニケーション。
実は子育ての場面以外でもあり得ることです。

日常によくあるダブルバインド

職場の上司から
「指示待ちしないで自分で動け」と言われたかと思うと
「なんで相談してから動かないんだ!」と叱られたり

「正直に話せ」と言われて正直に話したら
「なんでそんなこと言うんだ」と責められたり。

あと、晩御飯は何がいいか聞いたら
「なんでもいい」と言うから準備したのに
「他のがいい」と言われたり。

結構日常にあることなんですよ。
私も経験あります。すごいストレスですよね!!
パワハラの場面なんかにもよくある。

営業テク、恋愛テクとして使われるダブルバインド

相手を思考停止に追いやって逃げられなくする。
厄介なコミュニケーションです。
この厄介なコミュニケーションは営業や恋愛テク
としてもよく紹介されています。

「美味しいお店を見つけたから一緒に行かない?
〇日と〇日どっちがいい?」

みたいな誘い文句。
「〇日と〇日」と選ばせているように見えて
肝心な「デートに行くor行かない」の選択をさせません。
こう誘うことによって断られにくくする
という恋愛テクニックです。

デートに行く前提で話を進め、
相手に逃げ道を与えないコミュニケーションです。

でも忘れないでください。
ダブルバインドは相手にストレスを与えるコミュニケーション。
思考停止に追い込まれた相手がデートに来てくれたとしても
その先に進める保証はありません。

たぶんそれで上手くいくカップルなら
テクニックなんか使わなくても上手くいってると思う。

小手先のテクニックで人の心を操ることなんかできない。
人間関係はそんなに甘いものじゃありません。
というのが私の考えです。

子育ての場面でダブルバインドにならないために

話逸れちゃいましたね。
子育てにおいてダブルバインドにならないためには
一貫性が大事です。
一貫性がないと子どもは混乱してしまいます。

昨日言ってたことと今日言ってることが違う。
これは混乱します。

パパとママで言ってることが違う。
これも混乱します。

学校や園で言われることと家庭とで違う。
これも混乱します。

一貫性を持つためにはまずパパとママが
自分自身の軸を持つことかな。
スタートはそこからのような気がします。