交通事故で斜視になり、嫌がらせされると思いきやコミュ力で乗り越えた話

「どうして目ずれてるの?」

私が6歳の頃よくまわりの子たちから言われた言葉です。

https://youtu.be/dh9QTBCyj7I

私は6歳(幼稚園年長)の頃交通事故に遭い、片目が斜視になりました。事故の衝撃で眼球がずれてしまったんだそうです。

事故当時、私は意識不明だったので事故の状況などはあとから親に聞きました。というか、当初は足の骨折と脳挫傷の方が大変な状況だったので、目の方は私も全然気にしていませんでした。

幸い障害が残らず、骨折も良くなり、退院できるようになったものの、まだ完治したとは言えなかったみたいで、片足を引きずって歩いていたそうです。私的には普通に歩いているつもりでしたが。

ただ、斜視は手術をするしか治す方法がないとのことで、その治療は後回しになっていました。確か親からは「小学生になったら手術する」と聞かされていたような気がします。

大好きなお友達との別れ・・・ゼロからの人間関係構築

退院後少ししてから大好きな幼稚園にも行けるようになりました。ところが、そのあとすぐに引っ越すことが決まっていて、新しい幼稚園に転園することになってしまいました。

根が明るかったので「新しいお友達できるかな~♪」くらいにしか思っていなかったのですが、私の両親は私の目のことで他の子からからかわれたり、嫌がらせをされることを心配していたみたいです。

いや、だったら中途半端な時期に引っ越しなんかするなよって話ですが(笑)

私が転園したのが年長の秋。子どもとは言えども集団生活をしていれば、”友達”という概念ができ、信頼関係を築いて仲が深まっている時期です。

そんな時期に環境が変わり、すでに出来上がっている人間関係のなかにたった一人で入っていき、ゼロから関係を作らなければいけない。これはかなりハードルが高く、負担も大きい。

それに加えて斜視というハンデ(?)があったわけです。

自己開示することで友達ができた

たぶんあの時期をそれなりに乗り越えたのは私があの時できる限りのコミュ力を発揮したからだろうと思うのです。

「目のことで何か言われるかもしれない。からかわれるかもしれない。嫌な思いをするかもしれない」

そのことは6歳ながら私もイメージできていました。全然知らない人の中に入っていくんだ。そこでこの壁をどう超えていくか。

これはもう包み隠さずどうしてこうなったのかを、私が知る限り話すしかないだろう。

そう思ったのです。ナイス6歳の私!(笑)

新しい幼稚園でも、その後進学した小学校でも初対面ではかなりの確率で「目どうしてずれてるの?」と聞かれました。

これは嫌がらせとかそういうのではなく、単純な疑問だと思います。だって事実ずれてるし。私が逆の立場だったら、同じようにどうして?って疑問に思うだろうなと思いましたし。

だから私は聞かれるたびに「交通事故でね、車がバーンってぶつかってね、ドーンってなって目がずれちゃったんだって」みたいなことを説明していました。

そういう話をすると「えー!?」って食いつきますよね(笑)「なんでなんで?」「痛かった?」みたいになるわけ。私は意識不明でそのときのことがわからなかったので、「気絶しちゃったからわかんない。痛くはなかったよ。今も痛くはないよ」と話していました。

さらっと全部話していました。心理学でいう自己開示ですね。

自分のことを積極的に話すことで、相手と仲良くなるテクニック。まぁこの時の私は当然テクニックのつもりで話してませんけど(笑)

欠点さらして結果オーライ

ただ、堂々と話すことで初対面の人とあっという間に仲良くなれたし、理由がわかれば誰も目のことで嫌がらせなんかしません。両親は心配していたみたいですが、私は斜視のことが壁になることはありませんでした。

いや、むしろ話のきっかけになって友達作りに役立ったのかも。

あのとき、私が「みんな私のことを変な目で見てる」「嫌なこと言ってくる」「からかってる」と思って心を閉ざしていたら、そのとおりになってしまっていたかもしれない。

根が明るいというか、単純バカだったので「話せばわかってもらえる」「みんなお友達」と思って接していたので、それが良かったんじゃないかと思います。

ちなみに斜視は遠視用の眼鏡をかけて治りました。当時は手術以外に治療法がないと言われていたみたいなのですが、結局手術なしで治ってまぁ結果オーライです。遠視だけ残ってますが日常生活に支障はありません。(今はもはや老眼のようなかんじですが)

コミュニケーションが自分を救うことになる

やっぱりコミュニケーションって大事だと思うのです。ただ、私も自分から積極的に初対面の人に話かけたりはあまりできません。緊張しますもん。

でも、自己開示をして自分のことをわかってもらえるように努力することは自分を救うことにつながると思います。何もしないよりはずっといい。

自分のことを知って、自分の良いところをしっかりPRすることができれば人間関係作りに役立つと思います。いや、それ以前に自分の欠点や弱点のような残念ポイントだってさらけ出したら仲良くなれるかもしれません。

少なくとも私はそうでした。

欠点なんかあってもいいの!自信もなくていいのです。大事なのは心を閉ざさないこと!自分が閉じたら周りも閉じてしまうのですから。

 

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投稿者:

若狭 春奈

ボイスマルシェ専門カウンセラー モチベーション&コミュニケーションスクール講師